<大学講座とは?>
愛農大学講座とは、これまでの暮らし、経済、食料、エネルギーなど社会のあり方を根本的に見直し、
愛と協同をベースとした持続的な農業・農的暮らし・社会を求め、実践していく人材を生み出していくことを目的にして開講しています。
<今年のテーマは?>
第128回大学講座のテーマは「土と繋がる 身体と繋がる」です。
人と人、人と自然、人と暮らし、私たちはほんらい繋がりと全体性のなかにあったこれらの関係性が分断された社会に生きています。
分断は「面倒」を取り除き便利と効率をもたらしたかもしれませんが、引き換えに失われた喜びや豊かさ、楽しみがあるように思います。また、分断の上にある生き方が人や地球を蝕んでいる側面も否めません。今回の大学講座では、「土と繋がる、身体と繋がる」をテーマに土や身体と繋がる生き方を学びます。
【概要】
日時:2024年8月17日(土)13頃※受付開始~8月20日(火)昼食後終了予定
会場:愛農学園(〒518-0221 三重県伊賀市別府690)
宿泊:愛農学園 研修棟
※愛農学園の敷地内にあり相部屋になります。
※愛農学園の宿泊場所について詳しく知りたい場合は担当者(夏川:natsukawa@ainou.or.jp)までお問い合わせ下さい。
定員:15名
参加方法:現地のみ
参加費:
一般47,300円(税込)
愛農会員(家族・団体会員):41,800円(税込)※購読賛助は一般となります。
【お申し込み】
2024年6月18日(火)より受付開始!
下記URLからお申し込み下さい。
△申込締め切り日:2024年8月4日(日)まで△
※締め切りました
【お申込みに際しての注意事項】
・先着順で受付させていただきます。
・締め切り日までに定員に達しましたら締め切り日を待たずに募集を締め切る場合がございます。
・8/7以降のキャンセルはキャンセル料の発生対象となりますのでご注意ください
8/7~8/10:参加費の20%(80%を返金)
8/11~8/15:参加費の50%(50%を返金)
8/16以降 :参加費の100%(返金なし)
※キャンセルの場合、返金の際の振込手数料は申込者負担になります。予めご了承ください。
【参加費】
一般47,300円(税込)
愛農会員、団体会員:41,800円(税込)※購読賛助は一般となります。
【参加費の支払いについて】
申込後、メールにてご案内いたします。
【注意事項】
・愛農敷地内は全て禁煙になります。
・近くに自販機等ありませんのでマイボトルをご持参下さい。
・敷地内に立ち入り禁止の場所がありますので無断で歩き回るのはご遠慮ください。
・体調に不安のある方は事前に愛農会事務局までご相談下さい。
・愛農高校という寮生活を基本とした学校を会場としますので、高校にてコロナなどの感染症が流行した場合はやむを得ず中止する場合がございます。
・イベント期間中に開催地区にて警報等が発表、及び自然災害などが発生した場合、中止する場合がございます。
【プログラム】
・プログラムは予告なく変更する場合がございます。
・愛農高校には部門があり野菜、作物、果樹、酪農、養鶏、養豚の6つがあり、今回の作業は養豚以外の5つの部門を選択で体験する予定です。
・「繋がりのある食卓」をテーマに今回は食事を提供致します。愛農に関係している食材や関係している人達が調理いたします。
・食事の後に交流の一環やプログラムを一緒に作っていただくために後洗い(10~15分程度)を入れております。事情があり難しい場合などはお知らせ下さい。
《1日目 8/17(土)》
13:30 受付
14:00
開校式(注意事項、愛農会紹介・講座趣旨、愛農高校紹介、チェックイン)
※チェックインとは:簡単な自己紹介・グループワーク、参加動機などをお一人ずつお話して頂きます。
15:40 終了
16:00 愛農高校キャンパスツアー
18:30 夕食
19:30 交流会
《2日目 8/18(日)》
6:00 ファームワークまたは愛農かまど炊飯体験
7:00 朝食
8:30 佐藤練さん【フィールドワーク】
「穴掘りと土の観察~地形・歴史と土の関係を知り土と作物と自分をつなげる~」
・愛農高校の敷地内を回りながら土を掘って土壌を見ます。
・穴を掘ると土の過去が見える。歴史と土の関係、地形と土の関係を探っていきます。
土はそれぞれ違う。それには理由がある。/それぞれの場所、それぞれの土に生かされる作物を知る。
11:50 終了
12:00 昼食
13:30 佐藤練さん【講義】「土のお話」
・午前のフィールドでの学びをロジカルに分解していきます。
さまざまな土とその機能/発酵と分解、発酵と腐敗/土と微生物
15:30 休憩
15:40 小川美農里さん【ボディーワーク】
セルフケア/タッチング/身体を整える/里山で生きていくための心と身体のセルフメンテナンス/原始呼吸を感じる
17:40 終了
18:30 BBQ:飯尾裕光さんのエイジングビーフBBQ
焚き火を囲んで参加者講師交流会
※自由参加
※雨天の場合は室内になります。
《3日目 8/19(月)》
6:00 ファームワークまたは愛農かまど炊飯体験
7:00 朝食
9:00 藤原明生さん【講話】
「畑の森ができるまで~無肥料・不耕起栽培を可能にしているもの~」
無肥料・不耕起栽培を可能にするもの/藤原明生さんの畑について
10:00 休憩
10:20 小川美農里さん【講義】「プラネタリーヘルスと私たちの健康」
プラネタリーヘルスとは/ホリスティックとは/身体と菌、腸のお話/植物療法/食養、腸内環境と土
12:00 昼食
14:00 佐藤練さん【講義と実習】
「コンポストの理論と実践~暮らしに循環を取り戻す~」
コンポストとは?/自宅のコンポストでどこまでできるか?/一次発酵と二次発酵/土に入れていい堆肥・悪い堆肥/コンポストの基材を作ってみよう
※希望者は基材をお持ち帰りいただけます
16:00 終了、休憩
16:30 小川美農里さん【採集と料理】
「soil to kitchen~土とつながる調理実習~」
・愛農の敷地内で野菜や野草を採集しヴィーガンピザを作ります。
18:30 夕食
19:30
・近藤百さん【お話】「小さくて頑丈な暮らし~愛農高校が目指すもの」
・愛農高校専攻科生の発表
※専攻科生:愛農高校3年間の卒業後に希望者は農業専攻科に進むことができ、愛農高校専攻科生として1年間農家に住み込み農業実習を行うこと。
《4日目 8/20(火)》
6:00 ファームワーク
7:00 朝食
9:00 奥田美和子さん【講話】
「私たちはすでに愛されている~天地・自然とつながって生きる~」
10:00 休憩
10:20 閉校式、チェックアウト
※チェックアウトとは:参加してみての感想やこれからのどう暮らしていくかなどの講座を通して感じたことをお一人ずつお話しして頂きます。
11:50 終了
12:30 昼食:校内自給率70%の愛農高校のお昼ご飯
解散・終了
※アンケート記入後自由解散
【講師紹介】
佐藤練(さとう れん)さん
<8/18講義実習・8/19実習担当>
名古屋市出身。10代後半に渡英しアートを学ぶ。2011年より愛知県犬山市に移住。菌や微生物の力を借り輸入に頼らない地域の資源を活用した土づくりをベースに土壌が豊かになる農を日々探求中。特殊肥料製造業者として有機肥料の設計・製造を行うほか冬は猟師、夏は鵜飼いの船頭としても活動。
*農事組合法人オーガニックビレッジ代表
*有機認証農家
小川美農里(おがわ みのり)さん
<8/18ボディワーク・8/19講義、採集料理担当>
福島県生まれ。高校生の時にパラグアイのスラムで暮らす人々、大阪のホームレス者と出会ったことをきっかけに国内外の社会問題に関心を持つ。大学卒業後、看護師として勤務する傍らボランティア活動を行う。 2014年から、世界最大のエコビレッジと称されるインドの「オーロヴィル」にて、農業やホリスティック医療を学ぶ。2016年、福島県西会津にDana Village を設立。チャルジョウ西会津農場代表、一般社団法人福のもと共同代表も務める。
複数の大学の非常勤講師、現在までの講演歴4,000人以上。
主な役職:
看護師、保健師
ダーナビレッジ/チャルジョウ西会津農場 代表
一般社団法人福のもと共同代表
公益社団法人愛農会理事
ホリスティック医学協会専門会員
ホリスティックヘルス塾インストラクター、認定療法士 統合医療学会正会員
ホリスティックライフ実践スクールARUNA主宰
オーロヴィル・インターナショナル・リエゾン
執筆(共著):
出すぎる杭は打たれない (2009年 みずのわ出版)
月間愛農(2021-2024まで連載)
ほんとうのサステナビリティってなに?(2023 農文協)など
藤原明生(ふじわら あきお)さん
<8/19講話担当>
1982年生まれ、愛農高校卒業。京都府伊根町にて農業(やさいや土の子)を営む。
生物が共存しながら生産性をあげる。植物、動物、昆虫、微生物のバランスがとれた
“畑の森”ができることをイメージして、待つ栽培を実践している。
子どもからお父ちゃんの家は畑だと思われるくらい毎日畑にいる。
近藤百(こんどう もも)さん
<8/19愛農高校の紹介担当>
愛農学園農業高等学校 教諭。果樹部担当。兵庫県三田市生まれ。
11世帯の山村で加治屋の長男として育つ。大学で林学を学んだあと、大阪の材木会社で営業マンとして5年間働く。
そのなかで、ほんとうに豊かな暮らしとは何なのかを考え始め、縁があって2014年愛農高校果樹部の教諭となる。
人生のテーマは「小さくて頑丈な暮らしを作る」。
奥田美和子(おくだ みわこ)さん
<8/20講話担当>
1947年生まれ、6歳の時に愛農会に両親が出会い、
その精神で生きてきたことから74歳の現在まで愛農のつながりの中で生きてきた。
農業をめざす方々の就農相談や、有機農家の販路の応援のための活動として自然食品「ハラペコあおむし」「ハラペコ里の市」の運営にかかわっています。
飯尾裕光(いいお ひろみつ)さん
<8/17愛農会紹介・8/18 BBQ担当>
愛農会会長。
1975年生まれ。愛知県津島市「自然食品・天然雑貨のお店 株式会社りんねしゃ(1979年創業)」の2代目として日本の有機農業自然食運動の変遷を、幼少期から体験し、里山の農と食と暮らしに魅了される。
家業に従事しながら、別事業として2006年にオーガニックカフェを創業し、2014年より都市近郊型体験農園を運営、事業の拡大を機に2020年農業法人「株式会社みんパタプロジェクト」設立。
また、2008年から北海道紋別郡滝上町で多面的農業を学ぶ循環型農場を設立し、愛知と北海道の二拠点で、農場運営とアウトドアフィールドでの食と農に関わるアグリビジネスを展開。有機農業家として、里山経済学、里山畜養、CSA(Community Supported Agriculture)、農福連携事業などの研究家としても活動し、CSA研究所を開設。
これらの活動を行いながら、地域循環型農業と市場形成の実践を念頭に置いた「暮らしの朝市(旧てづくり朝市)実行委員会」(2011年)を夫婦で設立、現在、県内で月8回程度の朝市を定期開催している、朝市運営の専門家でもある。
【昨年の感想】
・スタッフの気配り・真摯さに感銘を受けました。
愛農精神を身を以て体現しておられて愛農会、愛農高校の精神が生きて働いていることを感じました。
講師の多くが卒業生であり教育の内容と質が具現化されていることを直接的に知ることができ、今後の働きに期待しています。
・自然の中で学ばせてもらいました。宿舎も白木が気持ち良くずっと裸足でした。
牛の乳搾りをして牛乳を頂きました。生きものから直にいただいた経験はやった者しか分かりません。牛ちゃんの黒い瞳がやさしく、愛おしく思いました
・学びの目的はいかに実践に繋げるかということだと思う。自給的な暮らしを目指しているクセに金を稼ぐことに多くの時間を注ぐ。
そんな人生から大きく「農」に舵を切る。
それが今回自分の考える実践だ。
そのような実践をしているヤツがいるのか?
本やSNSの向こう側だけだ。自分の周りにはあまり居ない。ところがどうだ、
この愛農というフィールドにはそんな人が沢山居る。
学生たちも出来ることを信じて疑っていない。
【昨年の様子】
<問い合わせ>
公益社団法人全国愛農会
担当:夏川
電話:0595-52-0108
メールアドレス:natsukawa@ainou.or.jp